格闘して英語力はどう伸びた?

格闘記を読んでいただいた読者から、結局どうやって英語力が伸びたのか、何が一番効果があったのか、という質問をいただきました。
エッセンスしか書かれてないので、時間軸で何をやってどの程度伸びたかを少しまとめてます。
あまりTOEICとか、資格関係の受験はしていないのですが、わかっている範囲でのTOEICスコア、あるいは定性的な表現でレベルの変遷についてお話しします。

1.日本企業時代

30歳前半で会社の指示で初めてTOECIを受けたときのスコアは430点くらいだったと思います。30歳代後半に、会社から中級クラスの英語トレーニングを受けさせてもらいました。週2回、1回あたり2時間で6人くらいのクラスでした。外人の先生(男性と女性が交互に)が会社に来てくれて、会議室を使ってトレーニングしていただけるという恵まれたクラスで、プレゼンテーションの練習などもやってくれたのを覚えています。
トータルで3か月くらい、トレーニング終了後にTOEICを受けたのですが、490点だったと思います。
その後、外資系に転職するのですが、転職時はその程度のレベルです。

2.外資系転職直後

外資系への転職が決まって、英語を何とかしなければと、転職直前から英会話スクール(Novaでした)のマンツーマンクラスの受講を始めました。
転職前1か月、転職後に3か月くらいだったと思います。
Novaはテキストなどはなかったので、講師と相談しながら学習内容を決めて進めました。
転職後に会議でプレゼンしなければいけなかったので、それに時間をかけて添削指導してもらったのを覚えています。

外資系に移ってからは、毎日、本社のあるアメリカ西海岸とのe-mailでコミュニケーションをすることが中心でした。毎日、最初のころは5通くらい、徐々に増えていって半年後には一日20通くらいのe-mailをやり取りしていたと思います。
朝方は本社から電話がかかってくることもあり、かなり怪しい会話をして、それをe-mailで確認しながらフォローをするということの繰り返しです。
e-mailを書くのに、和英辞書を片時も離さず、時間をかけて文章を作っていました。
e-mailを書く時間が、最初は一通書くのに1時間くらいかけてたかもしれません。それが少しずつ短くなっていくのですが、半年たって2倍くらいのスピードにはなったかもしれません。

転職後3か月で、シンガポールへ出張に行ったのですが、格闘記でも書きましたが、かなり苦しいトレーニング出張になりました。
シンガポールに行ったころに受けたTOEICが590点でした。

3.転職後一年

転職後一年、とにかく毎日が英語との格闘で、相変わらず朝の電話会議と、e-mailでのコミュニケーションですが、一年後には英和辞典を使う頻度はかなり減っていました。
半年後くらいから、日本企業のお客様と本社にいっしょに出張したり、本社から来た外人をお客様のところに連れていくことも多くなり、英語が苦手なお客様に通訳をするようになりました(私の方は少しましだったというレベル)。相当怪しい通訳でしたが、これはかなり勉強になりました。

最初は怪しかった通訳も、回数を重ね、いつも顔を合わせる外人も固定化されて仲良くなって癖のようなこともわかってくると、一年後くらいのときには、日本企業のお客様にも通訳の存在として感謝されるようになってきました。もちろん、完全に聞きとれなかったり、どう英語表現するか迷うときも多々ありましたが、わからないことを聞けるようになる、表現力が足りないときは時間をかけて、図を書いたりしながら補間するようになっていました。

仲良くなったアメリカ人に、まだ英語が自信ないようなことを言うと、お前の英語は十分OKだと言われたのもこのころです。

一年たっても、e-mailを頼りにしてコミュニケーションを確実にするということは継続していました。このころまでにはずいぶんと自信はついたように思います。毎日英語を使うようになって一年で、英語恐怖心のようなものはなくなっていました。

一番の貢献はやはりe-mailだと思いますが、無理矢理の通訳もかなり力になったかもしれません。

4.転職後2年目から

2年目になって、仕事も順調で外人さんとの交流も増えてくると、外人さんとの相性というのを意識するようになった気がします。
Face-to-faceで話していても、とても話しやすい人と、話がわかりづらい人とが存在するようになりました。発音やイントネーションのクセや、使う単語や構文の違いなどではないかと思いますが、今でも苦手なタイプがありますね。

2年目くらいになると、普段の仕事で困ることもなくなってきて、ちょっと中だるみというか向上心がなくなってくるようなこともありました。
でも、相変わらずe-mailでのやり取りは毎日続いていて、仕事量も増えるとe-mailも一日30通以上になってきて、知らず知らずのうちに相手からくるe-mailでこんな表現もあるのかということを学び、それを自分が書くときに使うということを意識し始めると、英語が面白く感じるようにもなってきていました。

このころ、haveやgetなどのキーになる動詞を幅広く使えるようになったのと、話すときに日本語を作ってから英語にするのではなく、言いたいことを最初から英語で考えながら文章を作るようになっていました。
ここまで来るのに、毎日英語を使っていても2年かかったということです。

外資系転職後2年がたったころにTOEICを受けたときは、750点でした。

5.その後

時間がたって英語にも慣れてきて、その後の変化については、あまり覚えてないかもしれません。

転職後2年半くらいで、会社も変わって直属の上司がアメリカ人やドイツ人ということになっていきます。開発のプロジェクトでアメリカ人、ヨーロッパや中国、台湾の人たちと顔を突き合わせて仕事をすることも多くなり、英語力も自然に上がっていきます。

TOEICスコアは最後に受けたのがもうだいぶ前ですが、845点でした。その後も英語力は伸びていると思うので、本人の想いとしては900点超はあると思っているのですが、今は受けるモチベーションもなく受けていません。

TOEICは、実は英会話力を測るのは適切ではないという意見もあります。TOEFLやIELTSなどの方が英語力を的確に表せるというということで、TOEIC一本調子が見直されつつあるようです。それはそれとして、、、

3年目くらいになると、完全な英語戦闘モードになっていました。頭の中はいつでも英語に対応できるように自分を奮い立たせていて、日本語の中に英単語がしきりに入るようになっていて、友人からは煙たがられていたかもしれません。

また、毎日、上司とも会話をしていたので、夢を英語でみるようになったのもこのころです。

そうですね。何とか使えるようになるのに、毎日仕事で使っていても3年かかってしまいました。それでもまだ完璧ではないかもしれません。
私のセンス日本人の平均と比べてどうかということもありますが、いずれにしても、帰国子女でもなければ日本人にとっての英語はハードル高いというのが個人的な感想です。

ただ、では最初の3年間で、どの時点で仕事としてつかえるようになったのかといえば、実は最初から仕事として使っているのです。
無茶苦茶だったかもしれないし、だれかに迷惑がかかったのかもしれませんが、仕事としてこなしていたわけですから、仕事として始めから使えていたのです。

だから、結論から言うと、一日も早く、本物のコミュニケーションをする場に飛び込むこと、これだけだと思います。

あとは、そうは言っても、最初から気持ちがめげてしまって自信が持てないと英語が嫌いになってしまうので、日本人にとっては、”書く”というところ、つまりはe-mailでの実践コミュニケーションをお勧めするわけです。

英和辞書を片手に、1時間でも2時間でもいいから、心のこもったe-mail、文章を作っていくことで表現力を磨いて、英語が好きになることを忘れずに、そこから実際の会話に進んで行くのがベストだと、私は思います。


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