時差が救ってくれたe-mailでのコミュニケーション

私たちの職場は日本で、いっしょにプロジェクトを進めるメンバーの多くは本社のあるカリフォルニアが拠点となります。
なので、働く環境に時差があるわけです。
私たちが朝出勤すると、彼らの時間は夕方でそろそろ帰宅の準備に入るころです。職場でPCを立ち上げると、彼らからのe-mailがたくさん入っているのが日常で、緊急の案件があれば午前中には電話が入ります。電話会議なども日本時間の午前中に集中します。

ところが、午後になると本社のメンバーは帰宅し、急にメールが流れなくなり電話の音もやみます。
午後は、日本内の仕事と、午前中にやり残した本社とのメールのやりとりになります。

130976b

実は、この時差が私の英語力向上に大いに役にたったというわけです。
午前中の電話会議や、緊急の電話対応などは、まだまだ未熟な会話レベルのため、正しいやりとりが出来ているか、あるいは今一つ言い切れなかったことなどがあって、正直生煮えの状態です。なので、電話会議の議事録はできるだけ自分ですぐに書いて、早く確認をとるということをやりました。
電話でのやりとりも、午後のうちにメールで大事なポイントを確認するメールを書いて送っておきます。何か不足や間違いがあると、次の朝には返信でわかるということです。

そんな中で特に最初のころは、英文メールを書くのにすごく時間がかかっていました。和英辞書をひと時も手元から離せず、でも、自分の思いをどうやって正確に伝えるかを真剣に考えながらメールを作っていきます。
他に英語が今一な同僚も結構いたのですが、わりとメール上でも意思の通じにくい会話をしている日本人がたくさんいました。口頭の会話で今一つで、さらにメールでの意思疎通も今一つだと、これは信頼関係を築くのが難しいと言わざるをえないし、事実、そういう日本人のスタッフは、本社のメンバーから信頼されないケースが結構あったと思います。

10年間の外資系での活動で感じるのは、日本人が(平均して)英語が下手なことは、グローバルで働く世界中の人たちが知ってることだということです。
そんな中で、どうやって信頼関係を築いていくかは、もちろん英語を必死で上達させるということなんですが、自分の意思をちゃんと伝えたいし、相手をちゃんと理解したいという気持ちが大事だということです。

コミュニケーションは、気持ちを伝えることであって、言葉の上手下手ではないということは申し上げておきたいと思います。

そう、時差をうまく使って、時間を稼ぐことができた。なので、その時間で気持ちを伝える英語をたくさん考えることができた。それが私の英語力向上にものすごく役立ったわけです。
E-mailの文化がなかったら、きっともっと大変だったかもしれません。

b23466980d6a866f2dac773e7364fc0b_s

電話での会話や、直接会って話しをすることは、英語力向上にもちろん役に立つのですが、言いたいことを頭で瞬時に考えて話せるようになったのは、このころに必死でメールを書く練習が出来たことが一番大きかったと今では断言できます。たくさんの外人からのメールを読んで、読むことで何気なく知らなかった表現方法を吸収できて、どうやって意思を伝えるかを一生懸命考えて、一生懸命考えることで忘れないように身に付けることができたのだと今になると言えます。

日本人はヒアリングが出来ないという自己認識が強すぎて、そこばっかりを強化しようとするのですが、実は言いたいことをすぐに言える力が、一番足りてなくて、それが原因で英語力が弱いのだと私は思います。

もうひとつ付け加えると、e-mailってほとんどの場合、しゃべり言葉(いわゆる口語)なのです。だから会話の訓練には最高なのです。

Sponsored Link




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする